こんにちは。コーチ萩貴史です。

今回のテーマは「取り柄がないと思ったら…劣等感は強みに変えられる」。

最近、マルコム・グラッドウェルの『逆転』という本を読みました。

グラッドウェルは、『急に売れ始めるにはワケがある』『天才!』『第1感』など、たくさんのベストセラーを持つ作家。

彼が新しい本のテーマとして選んだのが、『逆転!』でした。

  • 一見、勝てそうにもない戦いを、どう戦えばいいのか
  • 強みがないようなとき、どんな戦略が使えるのか

ふつうの人間が巨人と戦うにはどうすればいいか-それがこの本のテーマだ。「巨人」とは圧倒的に強い敵のこと。軍隊や戦士だけでなく、障害、不運、抑圧といったことも含まれる。(p3)

そんな疑問に、一冊をかけて豊富なエピソードをまじえながら、答えています。

  • 自分自身の強みが見つからない
  • 取り柄がない

そんなときに読んでみると、今までと違った見方がきっとできるようになりますよ。

それは本当に不利なのか?

まず、グラッドウェルは、根本的な疑問を投げかけます。

「有利だ、不利だ、と僕たちが感じているのは本当にそうなのか?」

例えば、「いい大学に入れば有利で、入れなかった自分はダメだと劣等感を持つ人は多いけれど、それって本当?」といったように。

僕たちが、「こうであれば有利」「こうなれば不利」と思っている、その判断の基準が、実はただの思いこみかもしれない、と。

少し引用しましょう。

親は子どもに、できるだけ良い大学に行けと言う。良い大学をでれば、やりたいことができるからと。(中略)何が有利かという定義がしっかり頭のなかに根づいているのだが、そもそも定義が正しくない。その結果、私たちは誤りを犯す。羊飼いと巨人の対決を読みあやまるのだ。不利に見える状況のなかに、はかりしれない自由があることに気づいていない。(p93)

続けて、びっくりするような調査結果が出てきます。

一流の教育機関にいけばいくほど、ドロップアウトする率が高くなるというんです。

一流の教育機関であればあるほど、学生は自分の能力を低く評価してしまう。そこそこの学校で優等生だった者が、エリート校で劣等生に落ちぶれたと感じるのである。それは合理的な根拠のない主観的な感情なのだが、その感情がやっかいなのだ。なぜなら、高いハードルを飛びこえたり、困難な課題に取りくんだりする意欲を支えるのは、自分はこれだけできるという「セルフイメージ」だからだ。良好なセルフイメージが持てないと、やる気も自信も出てこない。(p80)

一流の大学にいけば有利だと思っているけれど、実際は挫折感を味わう率が高くなるだけかもしれません。

「こうだったら有利なのに」と思っていることは、実はそれほどのメリットがないかもしれない。

逆に不利な環境だからこそ、「得られるもの」「できること」があるんじゃないか、そんな問いかけです。

普通の戦い方を避ける

では、「不利な環境」であればこそできること、弱者であればこそできることというのは、何でしょうか。

その一つは、「普通の戦い方をしなくていい」ということ。

弱者、チャレンジャーは相手の土俵で戦う必要なんてありません。

自分の強みを活かした戦い方を選ぶことができます。

「普通はこういう戦い方をする」という定番通りにすれば、普通の結果が起こります。

強者は勝ち、弱者は負ける。

けれど、普通の戦い方をしなければ、結果が変わることがあります。

負け犬がダビデのように戦えば、たいてい勝利する。だがダビデのように戦う負け犬はめったにいないのだ。アレグィン=トフトによると、戦力に極端に差があった紛争二〇二件のうち、弱い側が真っ向勝負を挑んだものは全部で一五二件ーそして一一九件で敗北した。(p36)

弱者としては、「普通はこういう戦い方はしない」という、意表を突くような戦い方をするしかありません。

障害がプラスに働くことも

また、障害がプラスになることもあるとグラッドウェルは指摘します。

オルターとオッペンハイマーはCRTの問題文を読みづらくすることで正解率を上げることに成功した。「読みやすさ」を奪われた学生たちは、それを補うために慎重に問題文を読まざるをえなくなった。ボイスもそうだ。読む能力が著しく劣る彼は、人並みに生きていくために、話を聞く能力を伸ばす戦略にたどりついた。(p110)

問題文を読みにくくすることで、テストの正答率を上げたエピソード、識字障害の人が聴く能力を伸ばしたエピソード。

僕たちは、「障害があることによるマイナス面」だけに目がいきがちです。

けれど、実は「障害があるからこそ出てきているプラス面」もあるんです。

マイナス面に目が行き過ぎて、見えなくなっているだけ。

できないことがある、不利なことがある「おかげで」、プラスが生まれていることがないか。

ちょっと立ち止まって考えてみる価値がありそうです。

まとめ

『逆転!』を通して、僕が感じたのは、次のようなことです。

こうなれば有利、こうなれば不利という、「普通」にもとづいて判断をするのをやめよう。

そんなことを考えても、せいぜい劣等感を強めたり、「こういう理由でできないんだ」と言い訳を考える材料になるだけ。

有利だとか不利だとかを考えないで、良い悪いを考えないで、いったんすべてを「今の自分の手持ちカード」だと捉えてみよう。

そして、その「自分の手持ちカード」を活かすにはどうしたらいいか、それだけを考えてみる。

手持ちカードを活かすことだけを考えると、今まで見落としていた「劣等感を逆手にとった思いがけないプラス面」や「不利を活かせるような戦い方」を発見することができるかもしれませんよ。

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