最近、実践していて、しみじみ効果を感じている「人生を大きく改善する方法」があります。

それは「真逆に突っ込む」方法。

何も難しくないのに、かなり効きますのでまとめておきましょう。

問題意識を真逆に突っ込む

「問題意識を真逆に突っ込む」っていう書き方だけでは、ちょっと抽象的で分かりにくいですよね。

例えば、「起きている時間」の効率化を考えて、タスク管理や時間管理をやってきた人なら、今度は真逆「寝ている時間」の充実を考えてみる。

あるいは、大量の仕事をこなす方法を工夫してきた人なら、仕事を減らすことに注力してみる。

ロジックを磨いてきた人なら、今度は真逆「感性や直感」に従って行動してみる。

今まで問題意識がなかったところに突っ込んでみると、小さな努力で一気に改善することが多いんです。

そうですよね、今まで「全然考えてなかった」んですから、全然工夫されていなくて変なことやっていたりするわけです。

その分、ちょっと手を入れてやるだけで劇的に改善します。

学校のテストでも同じで。

例えば、今まで数学ばっかり勉強していて、数学は100点満点中90点まできていたら、もう伸びる余地は少ない。

けれど、本人は「いや、まだまだ微分積分は苦手だからここを克服しないと!」と頑張っていたりします。

一方、社会は全然ノーマーク。50点だったりする。

同じ10点上げるなら、数学を90点から100点にするより、社会を60点にするほうが断然簡単ですし、伸びしろも大きい。

五教科だと点数が明確なので、そんなに極端なことは起きませんが、実生活だとそういうことって往々にしてあります。

コンサルの現場にて

実際に、この方法を「問題解決のためによく使っていた」というお話が、ボストンコンサルティンググループの日本代表を務めておられた内田和成さんの著書『論点思考』に登場します。

『論点思考』のメインの主張は、すべての問題を解こうとするんじゃなくて、本当に効果の出る”筋の良い問題”を見極めて、それを集中的に解決しよう、というもの。

そこで、どうやって成果が出やすい問題、”筋の良い論点”を見つけるか、というくだり。

私がよくやっているのは経営者が問題意識をあまり持っていない分野に注目する方法である。例えば経営者が「営業に問題がある」と言っているときに、商品開発や生産に目を向ける。というのも、経営者が関心を持っている分野は、企業の中でも比較的しっかりマネジメントされているのに対し、経営者があまり関心を持っていない分野に大問題が潜んでいたり、改善の宝の山があったりすることが多いからである。(p82)

いつの間にか視野が狭まってしまいがちなんですけど、「見えていないところ」に、本当の問題が潜んでいるわけです。

「見えない課題」を見つけるヒント

ただ、企業ならコンサルタントが提言してくれるかもしれませんが、私たちが普段の生活で、「見えていない課題」を見つけるためにはどうしたらいいんでしょう。

コーチのような方の力を借りる? それができれば一番いいですけど、ちょっとハードルが高い。

なので、私が「本当に知ることができて良かった」と思っている、めちゃくちゃ役立つフレームワークをご紹介しましょう。

「それ」と「それ以外」

「それ」を見つけたら、必ず「それ以外」を考える、という超シンプルなフレームワーク。

出会ったのは、元マッキンゼーパートナーの中川邦夫さんが書かれた『問題解決の全体観』という本でした。

「これ以上分かりやすいロジカルシンキング本はない」と感じたくらい名著だったんですが、残念ながら今では絶版になってしまっているようです。

“思考の幅を広げる万能薬”として、「それ」と「それ以外」の話が登場します。

特に便利なのが「それ」と「それ以外」という考え方である。(中略)どのような状況にも使えるので、いわば万能薬のようなものである。(中略)一つの解決案を思いつけば、「それ」の対極にある「それ以外」を使って選択肢を広げることは大して難しいことではない。(『問題解決の全体観(上巻)』p76)

「これが問題なんじゃないか」と思うことがあれば、「それ以外」を必ず考えてみる。

「これが解決策じゃないか」と思うことがあれば、「それ以外の解決策」も書き出してみる。

やり方を変えないと!と思っても、やり方以外(例えば、あり方)に課題が潜んでいるのかもしれない。

勉強が足りなくて成果が出ない!と思うなら、勉強以外(例えば、健康への配慮や行動力)が本当の課題かもしれない。

英語が喋れないから発音を矯正しないと!と思うなら、実は発音以外(例えば、ボキャブラリーの無さ)に課題があるかもしれない。

「それ」を思いついたら、「それ以外」に課題はないのかをセットで考えてみる。

簡単な思考習慣ですけど、それだけで視野狭窄にはまってしまうのを防ぐことができますし、何よりどんどん自分がレベルアップしていく感じが楽しい!

「最近頑張ってるのに行き詰まってるなぁ」と感じたら、一旦立ち止まって「それ以外」を考えてみてはどうでしょう。