「目標を立てよう!」

当たり前のように言われることですが、実は私たちは、目標を立てるということにあまり慣れていません。

会社等で「目標を立てよ」という指示を受けて考えることはありますが、誰にも強制されない状態で、自分個人の目標を立てる機会というのは、あまり多くないでしょう。

慣れない中で「こんな感じかな」と手探りで目標を立てているのが現状ではないでしょうか。

目標設定の定説・SMART(スマート)

目標を立てるときによく言われるアドバイスの一つが、「SMARTな目標を立てよ」というもの。

SMARTとは、

  • Specific(具体的で)
  • Measurable(測ることができて)
  • Action-oriented(行動を促すもので)
  • Realistic(現実的なもので)
  • Timely(期限が明確であること)

「この条件を満たすように目標を作るといい」というものです。

SMARTだけで上手くいく?

ただ、私が疑問を持っているのは、「それだけで上手くいくんだろうか?」ということです。

実際、自分の体験を振り返ってみると、SMARTに目標を立てたからといって、うまくいくとは限りませんでした。

形だけSMARTに目標を立てても、何かが足りない。

しかも、目標設定の「前提」になる部分が欠けてるんじゃないか、そんなふうに思うようになりました。

SMART(スマート)な目標の前提に必要なもの

その目標を立てる理由

私達は、目標というのを、「何かを達成する」という視点で考えることが多いように思います。

「TOEICで730点を越える」だとか、「体重を65kg以下に落とす」だとか。

でも、TOEICで730点を越えたいのは、どうしてでしょうか。

体重を65kg以下に落としたいのは、なぜでしょう。

それは、「将来海外で働けるようになりたい」かもしれないし、「健康的になって、自分に自信を持ちたい」ということかもしれません。

そう「何かを達成する」という目標の裏に、「こう生きたい」という願いがあるはずなんです。

目標の奥にある「願い」に耳を傾ける

だから、SMARTに目標を考える前に、「どう生きたいのか」「どんな自分でありたいのか」を考えてみることが大事だと思うんです。

ついつい分かりやすい目標、「何かを成し遂げる」という目標を考えてしまいますが、それは一つの通過点に過ぎません。

私たちが本当に望むのは、「一時的に何かをやり遂げる」ということではなくて、「仕事で活躍をしつづけたい」「健康でありつづけたい」「家庭を円満にたもちたい」といったような、「望ましい状態がつづく」ことのはずです。

けれど、一時的に何かを達成するという目標だけを考えると、いつのまにか囚われてしまって、いびつな努力になってしまうことがあります。

例えば、健康になるためにダイエットを始めたのに、体重ばかりが気になってしまって、不健康な方法をとってしまったりします。

だから、目標を立てるときには、次の2つを必ずセットで考えること。

  • 「こんな風に生きたい」という生き方の目標
  • 理想の生き方に近づくためのマイルストーンとしての「SMARTな目標」

SMARTな目標を立てても、なんだか薄っぺらいなと感じたときには、その奥にある「どんな生き方をしたい?」を考えてみる。

そうすると、目標にグッと厚みが出てきますし、「何のために」という目的がハッキリするので、達成できる確率も上がります。