こんなやり取りを聞いたことはありませんか?

「成功の秘訣は?」

「成功するまであきらめないことだよ」

普通は、あきらめないことが良いこと。あきらめるのは悪いことだと思われています。

けれど、そんな単純なものでしょうか。

一言で「あきらめ」と片づけてしまえるほど単純じゃない。「いいあきらめ」と「悪いあきらめ」があるし、良い諦めはもっとやったほうがいい、そう思うんです。

いいあきらめ、悪いあきらめ

「いいあきらめ」というのは、他の言い方のほうが一般的かもしれません。

「見切り」と言われるものでしょう。

何を手放したら「見切り」とポジティブな呼ばれ方をし、何を手放したら「あきらめ」というネガティブな表現になるんでしょうか。

絶対にあきらめたくないもの

正解があるわけではないと思いますが、少なくとも私が絶対にあきらめたくない、捨てたくないと思っているのは、次の3つです。

  • 夢を描いて、それを目指すのはステキなことだ。
  • 100%叶うかどうかは分からないけれど、夢に近づくことは確実にできる。
  • 現状はどうであれ、夢に向かって自分は変わっていくことができる。

この3つの考えだけは、絶対にあきらめたくない、捨てたくありません。

もし「夢を描く生き方は素敵だ」という前提をあきらめてしまって、「ワガママだ」とか「分不相応だ」とか考えるのなら、夢に近づくなんて生き方は空気を読まない身の程知らずの戯言になってしまうでしょう。

もし「夢に近づくことはできる」という考えを捨ててしまって、「何をやっても結局ムダだ」と思うなら、何もできなくなってしまうでしょう。

もし、どんなに夢を描いても「自分がそれにふさわしいように変わっていける」と信じられないなら、努力することが辛くなってしまう気がします。

この3つをあきらめてしまったら、私にとって、きっとそれは「悪いあきらめ」なんだと思います。

あきらめてもいいもの

逆に、それ以外のものは、どんどん「あきらめていい」と思っています。

目的地にどうやって行くかは、まったくの自由です。

歩いて行くもよし、クルマもよし、バスもよし、タクシーもよし、飛行機もありかもしれません。

手段はどんどんあきらめて、自分に合うものに変えていったらいい。

それが「見切り」と呼ばれるものでしょう。

「最終目的地に着きたい」という気持ちさえ手放さなければ、いつかは到着します。

そう考えたら、本当にあきらめちゃいけないものって、そんなにはない。

行き詰まったとき、失敗してしまったときには「自分がどうしてもあきらめたくないもの」を書き出してみるのも面白いかもしれません。

「失敗したと思っていたけど、あきらめてしまってもいいものだった」なんてことがあるかもしれません。

袋小路に入っていたのが、すっと楽になるかもしれませんよ。