改訂版の出版を機に、橘玲さんの『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方2015』を読みました。

原著が登場したのが2002年。少し年数が経ってしまっているものの、改訂にともない、今でも有効な部分は残され、使えない部分はカットされています。

ただ、副題にもなっている「知的人生設計のすすめ」は、出版当初よりもますます重要性が増してきているのではないでしょうか。

さっそくご紹介しましょう!

「黄金の羽根」とは

タイトルに登場する「黄金の羽根」とはいったい何でしょう。

冒頭に、こう定義されています。

「黄金の羽根」とはいったい何か? これを私は次のように定義しました。(中略)制度の歪みから構造的に発生する、”幸運”。手に入れた者に大きな利益をもたらす。(p16)

制度の歪みと言っても、もちろん違法なものではありません。合法的な制度の歪みです。

本の中では、どこに「制度の歪み」があるのか。そこから「黄金の羽根」を拾い上げるには、どうすればいいのかが説明されています。

 

詳細は本書に譲りますが、いずれにせよ、本書を読んで痛感するのは、これです。

「知識社会」では、必要な情報を的確に入手し、それを活用する知識を有しているひとは、いくらでも近道ができます。そうでなければ、ひたすら回り道をするほかありません。「知識」が価値を持つとは、そういうことです。(p20)

知識を入手するのがどんどん簡単になっている今、知識を活用する人たちはどんどん近道ができるようになり、そうでない人たちは、延々と回り道をするしかない。

でも、知識や情報そのものは、ほとんどが公開されていて、誰でも手に入れることができますから、その情報を自分が知らないからと言って、誰を責めることもできません。

「知識社会である」というのは、近道する人たちと遠回りする人たちがどんどん二極化する社会だということでしょう。

読みながら、ずっと「あなたはどちらを選びますか?」と問いかけられているようでした。

 

確かに「知識を活用して近道をしたい」と思っても、いつも上手くいくわけではないでしょう。また、本書の副題にあるような「人生設計」を心がけたとしても、そのとおりにならないことも当然でてきます。

人生と同じくビジネスも偶然の積み重ねなのですから、どれほど考えたところで、計画どおりにものごとが進むはずもありません。しかしそんななかでも、ひとつだけ大切にしてきた原則があります。それは、どんなときもできるだけ経済合理的に判断する、ということです。なぜならビジネスも資産運用も、(短期的には偶然が支配するにしても)長期的には経済合理的な選択がもっとも有利になるようにできている(はずだ)からです。(p51)

短期的には、上手くいかないことはたくさん起こります。

だからといって、落ち込むこともなければ、「これをやっても意味がない」とあきらめてしまう必要もまったくありません。

短期的には偶然やタイミングが支配する領域が大きくても、長期的には原則が支配する領域が大きくなっていく。

だから、一つひとつの成功や失敗を気にしすぎる必要なんてなくて、淡々と、原則にもとづいて「経済合理的な選択」をして、行動していくことに注力すればいいということでしょう。

お金持ちになる、たった3つの方法

では、「経済合理的な選択」とは具体的には、何なのか。

本書では、100ページ近い分量をあてて、お金持ちのルール、資産運用の基礎知識、不動産についての考え方など、合計して30のポイントが述べられています。

すべてを紹介することはできませんので、その「さわり」の大原則の部分だけをご紹介しましょう。

人類の歴史に貨幣が登場して以来、お金持ちになる方法はたった3つしかありません。さらには、その方法はわずか1行の数式で表すことができます。もったいぶらずにお教えしましょう。これが、お金持ちの方程式です。
資産形成=(収入-支出)+(資産×運用利回り)
(中略)この方程式から、お金持ちになるには、次の3つの方法しかないことがわかります。
①収入を増やす
②支出を減らす
③運用利回りを上げる(p58)

シンプルすぎて、これ以上私が言葉をつけ足す必要もないくらいです。

この後に出てくる、お金持ちのルールも、資産運用の基礎知識も、特別なものは何一つありません。

特別じゃないということは、やろうと思えば誰でもできてしまうし、「知っているかどうか」が命運を分けるということです。

 

人生を「経済合理的」に設計する。その見取り図を手に入れたい。

そんなときには、一読して損はない一冊です。

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