今回は、「小さな一歩」についてお話ししましょう。

僕はずいぶんと慎重派で行動が遅く、自分のことを行動力がないと思っていました。

けれど、今思えば勘違い。

僕の課題は、「行動力がない」ことじゃなく、「小さな一歩に意味がないと思っていた」ことでした。

ここ、すごく大事なところです。

行動力がないんじゃない。

何か「それなり」の行動を起こさないと意味がないと思い込んでいたから、億劫になって動くことができなかったんです。

「これならできる」と思っても、「こんなちっぽけなことで何が変わるっていうんだ?」と思ってしまうと、やる気が出ませんよね。

けれど、自分で自分を否定しないと思った瞬間から、歯車が回り始めて、みるみる自分の見ている世界が変わっていきました。

この決意ができたのは、「あること」に気づいたからです。

実行できる小さな一歩vsできない大きな一歩

その「あること」というのは、身も蓋もないくらい単純なこと。

「できないことを悩んでも仕方ない。できることをやるしかない」

改めて文字にすると、「だから何だ?」という感じですが、当時の自分はそれが腑に落ちていなくて、失敗をくり返していました。

例えば、こんな具合です。

ある本に「僕は、こういうふうに週次レビューをやっている。一週間に一度、今年の目標を見返し、進捗を確認して、今週やるべきことをタスクにして実行していく」というようなことが書いてあったとしましょう。

そうすると、そっくりそのまま真似しようとしていました。でも、全然うまくいきませんでした。

一番多かったのは、「はじめから完成形を求め、結局何もできない」パターン。

  • 「今年の目標を見返すのか…。じゃあ、まず目標を作らなきゃな」
  • 「あ、でも、一年後の目標を見返すって書いてあるけど、それは五年後の目標からブレイクダウンするのか」
  • 「じゃあ、五年後の目標を作らないとダメじゃん」
  • 「ん、五年後の目標を作るには、ミッションステイトメントが先なんじゃないのか」

というように、どんどん「あ、これが先かな…」というタスクが出てきて、当初考えていたタスクに行きつかなくなってしまう。

そうして「もっと手軽なやつ、ないのかな」と、ほかの本を探し歩き、見つけては、同じことを繰り返していました。

行動できない理由

これは、スポーツなら当たり前の話です。

本に書いてあることをそのまま真似して、著者と同じことをやろうとするのは、スポーツでいえば、いきなり「フルマラソンを走ろう!」と考えるようなものです。

でも、現実には、そんな無茶なチャレンジをする人はいないでしょう。

もし挑戦するなら、地味な練習をこなし、5km、10kmと少しずつ距離を伸ばしていって、準備をしたうえで挑むはずです。

でも、不思議なことに、「仕事術」や「習慣」になると、いきなり著者の真似ができるような気がしてしまう。

今は成功談を語っている人も、数えきれない失敗や、試行錯誤があったはずです。そのトレーニング期間があってはじめて、自著で紹介している「上手くいくやり方」を身に着けたはずなんです。

だから、いきなりフルマラソンを走ろうなんて考えるのはやめて、今の自分にできるレベルから始めよう。

それは、ある著者が「週次レビューで、僕は10項目をレビューをしている」というなら、3項目のレビューから始めることかもしれません。あるいは、「ブログは毎日更新した」というのなら、2日に一回の更新をスタートすることかもしれません。

とにかく、「できないことを悩むくらいなら、何でもいいから、できることから始めてみよう」

小さな一歩から始めることで、「行動しない理由」がなくなるんです。

小さな一歩は複利だった

しかも、小さな一歩はいつまでも小さいままではありません。

それは、雪だるま式に大きな変化を作り出していくきっかけになります。

以前の僕は、「そんなことして何になる?」という誘惑が心の内から聞こえてきても「いや、無駄なことなんてないはずだ」と「信じよう」としていました。

けれど今は「小さな一歩はバカにしてはいけない。なぜなら、それは複利だからいつの間にか大きな変化につながっていく」と知っています

小さな変化は、0.1%くらいの本当に小さな小さな変化かもしれません。けれど、0.1%の小さな変化を毎日続けていくと、一年後には、140%を越えるところまで大きくなっていきます。

これを一回、体感として知ると、小さな変化を起こすのが楽しくてたまらなくなってきますし、「こんなのでいいんだろうか」という焦りも消えていきました。

「小さな一歩は、行動できないへの特効薬であり、続けていくうちに雪だるま式に大きな変化を作っていくことができる」この一年を通じて僕が体感した、一番の財産です。

今日も、小さくとも、一歩を進めますように!

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▼小さな一歩の効果がいまいち信じられない場合におすすめしたいのがこの本。

まるごと1冊かけて、どれだけ小さな一歩が大きなパワーを持っているかが語られています。「小さな行動に意味がない」と決めつけて、行動になかなか移せなかった僕の人生を変えてくれた本です。

確実に人生を変える方法、小さな一歩をマスター!書評『脳が教える!1つの習慣』