今回は、株式会社ドワンゴ代表取締役会長の川上量生さんの著書『コンテンツの秘密』をご紹介します。

川上さんが「コンテンツとは何か」「どんなコンテンツが人を惹きつけるのか」を考察し、一冊にまとめたのが本書。

まえがきにこう書かれています。

ジブリでプロデューサー見習いとして過ごした生活のなかで、ぼくがコンテンツについてなにを考え、「コンテンツとはなにか」という問いにどんな答えを導いたのか。ぼくにとって本書は、ジブリプロデューサー見習いの卒論でもあります。(p17)

早速、ご紹介しましょう!

『コンテンツの秘密』章立て

  • 第1章 コンテンツの情報量とはなにか?
  • 第2章 クリエイターはなにをアウトプットしているのか?
  • 第3章 コンテンツのパターンとはなにか?
  • 第4章 オリジナリティとはなにか?

全編にわたって、「コンテンツとは何か」「人はどんなコンテンツに惹かれるのか」に関する川上さんの考察がとっても面白い。

今回は、その中でも印象に残った箇所に絞って、まとめてみます。

人を惹きつけるコンテンツ=分かりやすい

川上さんは人を惹きつけるコンテンツの要素として「分かりやさ」を挙げます。

例として、こんなエピソードが。

学生に人気のあった着メロは、「プロがいいと思うもの」とまったく違っていた、という話です。

学生たちが判断した飛び抜けて音のいい着メロとは、音が割れるぐらいに音圧を上げて主旋律を鳴らし、伴奏の音の数は絞ったものでした。ですから音の専門家に聞かせると、質の高い着メロとはまったく思ってもらえませんでした。(中略)

コンテンツのつくり手側の人たちは、プロであればあるほど、とかく「本物」を届けることにこだわりがちです。

しかし、長戸大幸さんがボーカルの声の聴き取りやすさを重視した例や、ぼくらの着メロサイトが音圧を上げることで支持された例のように、一般の消費者のなかでも感度の高い人たちこそ、プロやマニアが軽視しがちなコンテンツの原初的な特徴の「分かりやすさ」を求める傾向があるというのは、真面目に受け止めるべき事実であるようにぼくは思います。(p130)

確かにネット上で拡散しているものを見るにつけ、「分かりやすいかどうか」は大きなファクターに思えます。

分かりやすいものが全てバズるわけじゃないのは当然ですが、逆にバズっているもので分かりにくいものを見つけるのは難しいなぁ、と。

この辺をもっと突っ込んでいけば、最近ツイッターでちょっとした話題になっていた「処理流暢性」とも関係してくるのかもしれません。

参考:「処理流暢性」ってなに?→「わかりやすい=真実」にみえてしまう心理です。

まとめ

『コンテンツの秘密』から、「惹かれるコンテンツは分かりやすい」という部分に絞ってご紹介しました。

それ以外にも本書には、「オリジナリティはどうやって生まれるのか」「コンテンツにパターンはあるのか」といった考えさせられるテーマが入っています。

川上さんの理系的な分析は、面白い反面、コンテンツ作りに携わる人からすれば「それだけじゃない!」と反論したくなる部分もあるかもしれません。

が、反論したくなったところで、「面白いコンテンツって何だろう」「人が惹かれるコンテンツって何だろう」っていうテーマを自分でも考えることになります。

面白いコンテンツって何だろう。

素朴ですけど、すごく深いテーマですよね。

そんなテーマを考える材料を提供してくれる一冊でした。

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