PDCAサイクル。

社会人になれば、耳にタコができるくらい聞かされる単語の一つです。

けれど、その実、なかなか上手く回らない。

組織ですらそうなのに、個人の人生設計のレベルでPDCAは有効なんだろうか、とずっと疑問に思っていました。

今の考えとしては、「個人はPDCAを無理に当てはめるよりも、他のやり方のほうがやりやすい」です。

その理由をお話しましょう。

PDCAサイクルとは

PDCAサイクルは、もともと製造業から生まれた言葉。

  • Plan(計画を立てて)
  • Do(実行し)
  • Check(評価・検証し)
  • Action(改善する)

このPDCAサイクルを繰り返すことで、確実にレベルアップさせることができる、という発想です。

けれど、PDCAは個人の人生をレベルアップさせるような場合に適用できるのか、ずっと疑問に思っていました。

製造業から生まれたPDCAという概念は、モノの製造のような、一定の枠組みを持っているものには使えるかもしれないけれど、人生のような型にはめられないものにも適用できるものなんだろうか、と。

それよりは、別のアプローチのほうが分かりやすいんじゃないか、とも。

なぜ個人でPDCAが回らないのか。また、別のアプローチとは何なのか、少し考えてみましょう。

個人のPDCAサイクルが回らない理由

Pでつまづく

PDCAはまずP(計画)から始まります。

けれど、その計画でいきなりつまづくケースがあります。

一番よく起こるのは「Pがべき論になってしまって、全然やる気になれないまま終わる」パターン。

計画を立てる、目標を立てるとき、私たちは「やりたくないけど、やらなきゃいけないと思っていること」を設定することがあります。

「やらなきゃいけない」に出てくるものは、「世間的にこうなったほうがいいよね。こうあるのが理想だよね」と言われること。

  • いい親じゃないと
  • 出世できたほうがいいよね
  • 英語できたほうがいいよね

もちろんそれを否定してるわけじゃありません。

「自分がそうしたい」って思うのなら全然いいんです。

問題は、別にやりたいとも思っていないのに「そうやったほうが(世間的に)いいから」「有利になるから」といった理由で目標にしてしまうこと。

ただ、どこかから借りてきたような目標では全然やる気が起きない。

結局、やる気も起きず何も進まないってことがあります。

Dで失敗する

実行段階でつまづくこともあります。

組織で実行するなら監督する人がいますし、締切りのない仕事はありえません。

けれど、個人の目標を管理してくれる人は、自分しかいません。

期限もない、やらなくても誰も困らない。

そうなると、どうしても個人の目標よりも、会社の仕事、頼まれた仕事を優先するようになります。

「やるべきことをやってから、やりたいことをやろうって」

けれど、それでは永遠にやりたいことはできません。

参考:優先順位の罠、「やりたいこと」ができない理由

Cの材料がない

Cでつまづくこともあります。

正直、PとDだけでかなり難易度が高いので、Cまで来るだけでもすごいこと。

Cはチェック、評価・検証です。

しかし、検証するといっても、どうやって?

個人の目標では、Pで立てた計画を達成するために、何をやって、その結果がどうだったのかを知っているのは自分しかいません。

たいていは記憶を頼りに検証します。

けれど、記憶はあやふや。

一日前のことならともかく、1ヶ月、2ヶ月かかるプロジェクトではその時のことを思い出そうとしても無理。

きちんと検証するには、何をやってどうだったか、Doの記録が必要です。

ぼんやりとした記憶に頼って検証するのでは、ぼんやりとした検証しかできなくなってしまう。

目標、実行、検証までができているなら、Action(改善)も上手くいくでしょう。

けれど、現実問題としては、P、D、Cでつまづきやすく、Aまでいくことはかなり稀。

効果を実感できず「やっぱりPDCAなんて言ってもさぁ…理屈だけだよ」となってしまう。

DLFPサイクル

PDCAサイクルの代わりに、個人の人生で使えるものを考えるなら、「DLFPサイクル」なんてどうでしょう。

  • Do:やってみて
  • Log:記録をとって
  • Feel:好き、キライを素直に感じてみて
  • Plan:増やす、減らすを決めて計画する

Do:まずやってみる

まずDoです。

PDCAは計画からスタートしますが、その計画を立てる時点ではしごを掛け違うことが多い。

結果、やる気が起きずに前に進まない。

なので、計画に時間をかけるよりも、ちょっとでも興味のあることは気軽にやってみるほうがいい。

まず、興味のあること、好きなことにどんどん手を出してみます。

Log:記録を残す

DoとセットでLog。

Doで何をやったのか、やってみて自分がどう感じたのかを記録として残しておきましょう。

日記でもブログでも、形は何でもOK。

大事なのは、「記録に残す」こと。

Feel:直感に従う

お次はFeel。

直感のままに感じること、心の声を聞くこと、好きキライに忠実になってみること。

Logで残した記録を振り返りながら、

  • 何が楽しかったのか
  • 何が上手くいかなかったか
  • もっとやりたいと思ったものは
  • できるだけ減らしたいことは

自分の気持ちに正直になって、「こうしなきゃいけない」っていう理性のメガネを外して考えてみる。

Plan:計画する

そしてPlan。

自分の心の声を聞きながら、計画を立てます。

  • やりたいことを増やすには
  • やりたくないことを減らすには

誰からも管理されていない個人の目標において、きちんと機能するP(計画)は、切実な感情、自分の本心からしか生まれません。

だから、Feelで自分の気持ちを確認したあとに、Planで計画を立るんです。

まとめ

以上、私が個人目標において、PDCAを回すのは難しいと考える理由と、その変わりにDLFPサイクルを回したほうがいいと考える理由をお送りしました。

PDCAはどちらかというと、理性的なアプローチ。トップダウン的です。

DLFPは、直感的なアプローチ。ボトムアップ的です。

PDCAが上手く回っていない方は、一度DLFPのようなボトムアップのアプローチも試してみてはどうでしょう。

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