経済評論家であり、楽天証券にお勤めの山崎元さん(@yamagen_jp)と、ブログ「梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー」で有名な投資ブロガー水瀬ケンイチさん(@minasek)の共著、『全面改訂 ほったらかし投資術』を読み終えました。

「普通の人(投資に命をかけているわけじゃない人)が、無理のない投資をスタートするのに最適な一冊」と言っていい本。

「お金を運用したいんだけど何から始めたらいい?」っていう人が「どんな投資法をすればいい?」「この銘柄を買えばいいのか」まで分かるようになっている、とっても親切な一冊です。

早速、ご紹介しましょう!

 

『ほったらかし投資術』

本書は、序章から始まり全4章で構成されています。

序章では、水瀬ケンイチさんが老後資金を不安に思い、個別の株式への投資を始め、上手くいかず現在の「ほったらかし投資」(インデックス投資)に転向されたいきさつが簡単にまとめられています。

10ページほどの短いパートですが、投資に「大変」とか「リスキー」というイメージを持っている人は、この序章を読むだけでイメージが変わるかもしれません。確かにリスキーで大変な投資もありますが、インデックス投資ならそんな大変さはないよ、ということですね。

株やFXの経験者なら、「あるあるネタ」でクスッと笑えるかもしれません。仕事中に値動きが気になってしまってトイレに行く振りをしてチャートを見てしまう「トイレトレーダー」の話とか…私は身に覚えがありすぎて共感しまくりでした(笑)

 

第1章では、お金の運用を始めたい方向けに、どんな手順を踏めばいいのかが丁寧に、かつ具体的にまとまっています。70ページほどの分量で、「何をしたらいいんだろう?」状態の人が、「こうやって始めればいいのか」という方針を手に入れることができるように書かれています。

少し引用すると…

「個人のマネー運用簡単マニュアル」

①生活防衛資金と運用資金を分ける
②ネット証券に口座開設
③リスク資産の投資額決定
④「リスク資産」は内外の株式インデックスファンドを50%ずつ
⑤DCとNISAへの投資の考え方・注意点
⑥「無リスク資産」運用の内訳
⑦モニタリングとメンテナンス

もちろん本の中には、一項目ずつ詳しい説明が書かれていて、下記のような「かゆいところに手が届く」内容になっています。

  • 「生活防衛資金」は、何ヶ月分くらいを用意したらいいか?
  • ネット証券に口座開設って、どこの証券会社がいいのか?
  • インデックスファンドは、どのファンドを選べばいいのか?
  • DC(確定拠出年金)とNISAを活かすには、どうすればいいか?
  • 無リスク資産は何で持つべきか?

 

第2章では、「一歩先行くあなたへ」と題して、なぜほったらかし投資(インデックス投資)がいいのか、ファンドを選びの際にチェックするべきポイント、すでに始めた人がどうやって資産をメンテナンスするか、ファンドを売って換金するときのポイント、などが書かれています。80ページほど。

第3章では「商品ガイド編」として、本書の出版時点で、優秀なインデックスファンドやETFが17本、厳選して紹介されています。20ページ弱なんですが、こんなに有り難い20ページないですよ。

もちろん出版物の弱点として、出版以降に登場した新しいファンドや既存のファンドの改定は反映されないものの、そこは水瀬ケンイチさんのブログをチェックしておけば問題ないでしょう。

水瀬さんはご自身のブログで、「低コストファンド比較」というシリーズをされているので、これを見れば出版後にあった変更も含めて情報を追いかけることができるはずです。いわば”アフターサービス”つき。すごい。

第4章では「マニア向けの特別付録 ETF運用の現場を知りたい」ということで、著者の山崎元さん、水瀬ケンイチさん、日興アセットマネジメントのETFセンター長・今井幸英さんによる鼎談が収録されています。

「マニア向けの特別付録」なんて銘打ってあるくらいで、「投資をこれからやってみようかな」という人にはけっこう難しい内容です。この部分は、最初は読み飛ばしてもいいかと思います。25ページほど。

 

共著の良さがよく出ている

構成からも「親切な一冊」感がにじみ出ていますが、さらに面白いのは「共著の良さが出ているなー」という点。

投資には絶対の正解があるわけではないので、当然著者二人の意見が食い違うことがあります。

もちろん大きな方向性(「手数料の安いインデックスファンドを購入してバイ・アンド・ホールドする」とか「投資と生活防衛のお金を分ける必要がある」とか)は共通しているんですが、「生活防衛のための資金を何ヶ月用意するか」といった細かいところでは食い違ったりするわけです。

そんなとき、この本では「山崎はこう思っている。なぜなら…。一方、水瀬はこう考える。どうしてかというと…」という書き方がされていて、意見が食い違っている、というのが分かるようになっています。

なので、著者二人の意見が共通しているところは、とりあえず真似してみて、食い違っているところは自分が共感しやすい著者の意見を採用しながら、自分のスタイルを確立していくことができます。

「お金を活用したいと思っている。けど何から?」という方には最適な一冊ですね。

オススメです!

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