本田直之さんのレバレッジ人脈術を読み終えました。

人脈を作るために著者が実践している具体的な方法がたくさん紹介されていますが、それよりも印象に残ったことがあります。

それは、「人脈を作る方法」の前にある「人脈を築くための考え方」

  • 人脈とはそもそも何なのか
  • 人と接するときに何を大事にするか
  • 紹介をどう捉えるか

「当たり前のことが書いてある」というレビューも見かけますが、私にとっては非常に面白い一冊でした。

さっそくご紹介しましょう!

同士を作る、レバレッジ人脈術

本書はいきなり「人脈についての注意書き」から始まります。

あらかじめお断りしておきたいことがあります。「人脈」という言葉のイメージから、以下のような期待を抱く人は少なくないかもしれません。
①すぐに人脈をつくりたい
②有名人・実力者と知り合いになりたい
③人脈を利用して、自分だけ得をしたい
④不特定多数が参加する会を主催したい
しかし、もしこれらを望むのなら、残念ながら本書は役に立ちません。(p12)

では、本田さんが考える人脈とは一体なにかと言えば、

そもそも「人脈」とは何でしょうか。まず肝心なのは、誰を知っているかではなく、誰に知られているかです。(中略)さらに言うと、私の考える人脈とは、情報を交換したり、人を紹介したり、刺激し合ったりして、一緒に成長していけるようなマインドの高い仲間のことです。(p5)

本書は、人脈術というタイトルですが、その中身は「志を同じくする”同士”を作る方法」です。

当たり前を振り返る

本書で書かれている同士を作る方法は、一見とても”当たり前”。

相手の立場に立ってアプローチをする。

相手への貢献(コントリビューション)を意識する。

言葉にしてしまうと、なんだかとても簡単で「なぁんだ」と思ってしまいがち。

ただ人脈術にかぎらず、対人関係で大事なのは、方法の裏にある「考え方」だというのは、名著『自分の小さな「箱」から脱出する方法』でも繰り返し書かれていることです。

本書で貫かれている考え方は、私なりに言えば「人脈はかけがえのない財産なんだ。本当にそう思うなら、それに相応しい行動をしよう」。

私たちは会ってまもない人に、「お金を分けてください」なんて失礼なことは絶対に言いません。

ただ、人脈のことになると同じく”財産”であるにもかかわらず、「紹介してください」なんて相手の都合を考えずに言っていませんか?と本田さんは問いかけます。

人はそれぞれに限られた時間を過ごし、それぞれに情報を持ち、またそれぞれに人脈を持っています。(中略)各自が持つ貴重な財産であるといえます。ところが、この価値を低く見ている人が多いのではないでしょうか。(中略)まだよく知らない人に、いきなり「あなたの財産を分けてほしい」とお願いするようなことはあり得ないでしょう。(p43)

お願いする人は「減るもんじゃないし」と考えているのかもしれませんが、紹介する側にとっては、自分の信用をかけて紹介する。

だから、変な人を紹介してしまった場合には「減る」んです。紹介した自分の信用が。

紹介を受ける側としては、それを肝に銘じておく必要があります。

人脈の価値を考える本

テクニック的なところをどれだけ真似しても、「人脈の価値を軽く見ている人」「軽く紹介を頼んでくる人」に対して、気持ちよく人を紹介しようとは絶対に思えないはずです。

「この人なら、自分が紹介する人を大事にしてくれるだろう」と思えるからこそ、紹介してもいいなと思える。

スタート点は、人脈を本当に財産だと思っていること。

それがあってこそ、本書に出てくる具体的なテクニック、例えば相手に貢献をするための準備、貢献のやり方、お店選びのコツ、人脈を継続させるフォローの方法、一対一の人脈を一段発展させて「会」を作っていく方法が活きてくるはずです。

まとめ

「人脈づくり」は会いたいと思ってもらえる「自分づくり」から。

「テクニック」より「人脈を心から財産だと思うスタンス」が先。

そんなことを肝に銘じた一冊でした。