『エッセンシャル思考』

私なりにこの本のテーマを表現するとすれば、こんな感じになります。

「主人公として生きる-自分の人生を”脇役”にしないために」

本書『エッセンシャル思考』は、情報があふれ、仕事は増え続け、モノに困ることは少ない、そんな「あふれている時代」の中で、いかに「自分にとって本当に大切なもの」だけを選びとって生きるか、そのヒントをまとめた本です。

ともすれば、私たちは自分の人生なのにも関わらず、誰かの人生の「脇役」になってしまうことがあります。

誰かというのは、親かもしれませんし、夫や妻かもしれない。

誰かは分かりませんが、自分以外の人が決めていて、「その人に言われたからやっている」というケース。

そんな誰かの人生の「脇役」ではなくて、主人公として自分の人生を生きたい。そのために、自分にとって大切なことを選びとりたい。

そう思っている人には、絶好の一冊。

ご紹介します!

なぜエッセンシャル思考なのか

まず本書から、2箇所、ご紹介するところから始めましょう。

オーストラリアのホスピスで看護師をしていたブロニー・ウェアは、死を迎える患者たちが最後に後悔していることを聞き、記録しつづけた。その結果、もっとも多かった答えは「他人の期待に合わせるのではなく、自分に正直に生きる勇気がほしかった」。(p35)

 

今ここで、エッセンシャル思考の生き方を選ぶと決意してほしい。ためらう理由があるだろうか。あるとき目を覚まして、「ああ、自分に正直に生きるより、どうでもいい仕事を押しつけられる生活のほうがよかったなあ」と後悔する可能性があるだろうか?(p48)

自分にとって大事なものを選びとって生きていく。

そんな生き方がしたいと誰もが思うはずなのに、多くの人が「もっと自分に正直に生きたら良かった」と感じる。

「選ぶ」というのは、今のような選択肢があふれている時代には簡単ではなく、それなりの決意と技術が必要になるということでしょう。

そのための決意を促し、技術を語ったのが、本書『エッセンシャル思考』の内容になっています。

エッセンシャル思考の5つのエッセンス

では、「大事なものを選びとって生きよう」と決意したとして、そう生きるためには何が必要なのでしょうか。

著者は言います。

本当に重要なものごとを見極めるために必要なことは5つ。じっくりと考える余裕、情報を集める時間、遊び心、十分な睡眠、そして何を選ぶかという厳密な基準だ。(p83)

じっくりと考える余裕

多数の瑣末なことのなかから少数の重要なことを見分けるためには、誰にも邪魔されない時間が不可欠だ。ただし、この忙しい世の中で、そんな余裕が自然に生まれるわけがない。あえて時間をとらなければ、誰も考える余裕など与えてくれない。(p85)

情報を集める

何をするときにも、すぐれたジャーナリストのように、本質を見抜く目を持たなくてはならない。要点に目を向ける訓練をすると、これまで見えなかったものが見えてくる。(p99)

遊び心

遊びは、それ自体を目的とした行動だ。何かのためでなく、遊びたいから遊ぶ。(中略)どこにもたどり着かない行動は、一見無駄なようにも思える。しかし実は、そうした遊びこそ、人間にとって不可欠な行動なのだ。(中略)遊ぶと体が健康になり、人間関係が改善され、頭が良くなり、イノベーションが起こしやすくなる。(p110)

十分な睡眠

私たちの最大の資産は、自分自身だ。自分への投資を怠り、心と体をないがしろにすると、価値を生み出すための元手がなくなってしまう。(中略)ところが現実には、優秀な人たちがどんどん自分を壊している。その最大の原因は、睡眠不足である。(p121)

何を選ぶかの厳密な基準

絶対にイエスだと言いきれないなら、それはすなわちノーである。(中略)選択の基準を厳しくすると、脳のサーチエンジンが精度を増す。(中略)検索結果は多いよりも、少数精鋭のほうがいい。私たちの目的は、やってもやらなくてもいいことを何十ページもブラウズすることではない。「これしかない」と思えることを、ひとつだけ見つけることだ。(p140)

 

『エッセンシャル思考』の中で、繰り返し出てくるテーマは、「多数のどうでもいいことの中から、どうやって自分にとって大切なものを見つけ出すか」です。

本書では、この「重要なものを見きわめるための5つのポイント」につづいて、「不要なものを捨てる技術」、「仕組みを作るための技術」と、幅広いテーマが網羅されています。

手取り足取りのハウツー本ではありませんが、実際に活かせそうなヒント、アイディアがたくさん詰まった非常に面白い一冊でした。

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